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はじめに

省エネルギーなどエネルギーの消費を抑えるというのは何を意味するのだろうか。エネルギーが消えるような表現がされるが、科学の基本的な法則としてエネルギーの保存則がしられており、エネルギーが消えることはない。通常、エネルギー消費と言われる場合には、電気エネルギーや化学エネルギーなどの熱への変換を表している。現在使われているエネルギーの多くが、太陽から地球へ伝わる熱から仕事を取り出し、その仕事を変換することで得られている。熱力学で、熱から仕事を取り出す熱機関について、その変換の効率の限界があり、その限界をこえることができないことを知ることができる。仕事が作用する際には力が作用する。熱から力を取り出すことについての学問であるので熱“力学”と名前がついている。また、熱の重要な性質である不可逆性についても示す。

この熱力学において、どのような仮定が置かれていて、仮定から出てきた結果が実際にどのように使えるか、なるべくわかりやすいようにまとめた。まだ作成途中であり間違いがある可能性もあるため、詳細を知りたい場合は末尾の参考文献を参考にしてほしい。学部の学生にとってなるべく分かりやすい内容となるように、学部の学生との熱力学の勉強会での内容を参考に作成している。勉強会の参加者の学生の諸君と、内容について助言を下さった皆様に感謝します。このテキストを使った熱力学勉強会の参加者;2011年度 江島大和くん、行徳俊希くん、栗山卓也くん;2012年度 中島彩子さん、松本健介くん;2013年度 井上貴司くん、江島大和くん、河添章寿くん、中磯亨介くん、福田耕太郎くん、森聡一朗くん、山野快くん。助言を頂いた方:松原晋介さん、松尾叔美さん、太田有紀さん。また、確認が取れなかったため名前を挙げないがこのテキストを使う2011年度以前に参加してくれた学生諸君との勉強会もこのテキストを作る助けになりました。

この図を含む文章の著作権は椿耕太郎にあり、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 非移植 ライセンスの下に公開する。
ライセンスの詳細 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja


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